黒虎目石【黒】 (ページ10)

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目「俺のこと避けてんの？」

力が抜け切り、ぼーっとしていると目黒がそう言い出した。

「…別に避けてないけど」

疑われないように、冷静にそう返した

何も言わない目黒に、余計恐怖を感じる

…目黒の顔がさっきより近づいた気がした

目「昨日何してたの」

「っ、」

…遂に言われてしまった

その言葉に、私は返す言葉を必死に探した

目「なんでそんなことしてんの」

「…あんたには関係ない、」

目「寂しいから？」

…っ、

目「寂しさ埋めるためにしてんの？」

最初から、見抜かれていたのかもしれない

…もう誤魔化すことは出来ないと思った。

「だったらなに、」

「寂しいから、寂しいからそうしてるの！」

「目黒には関係ないじゃん！」

私はそう怒鳴った

視界はぼやけてほとんど見えていない、精神もボロボロだ。

なんでこんな問い詰められないといけないの、

目黒には何も迷惑かけてないのに

やっぱり、私はこの男が嫌い。

もう一度、目黒の手を振りほどこうとした

目「こっち見て」

俯く私の頬に手を添えて持ち上げられ、視界いっぱいに目黒の顔が移った。

目「俺が満たしてあげるから」