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…どういう状況なの、これ
目の前には私の手を引いて歩く目黒。
一緒に帰ることを拒絶した私に ''暴れんな'' と言い、仕方なく一緒に帰っている。
さっきから特に喋りかけられることも無く、無言で歩き続けている。
この沈黙を破ったのは、私の方だった。
「ねぇ、誰かに言うの?」
「私があーゆことしてるの…」
1番気になっていたこと、俯きながら、私はそう言った。
その瞬間、ピタッと目黒が歩くのをやめた。
その反動で私は目黒の背中にぶつかった。
「っちょ、急に止まらないでよ!」
目「…言わねーよ」
…っ、
さっきまであんなに強気だった男が、ぼそっとそう言った。
それと同時に、私を握る手がさっきよりも強くなった。
「…そっか」
なんとなく、信じていい気がした。
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作者名:Sua. | 作成日時:2022年8月17日 23時