黒虎目石【黒】 (ページ23)

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目黒side

「康二、A知らない？」

さっきまで教室にいたAが見当たらない。

向「Aちゃんならさっき、先生に頼まれて理科室向かったと思うで！」

目「…わかった、ありがとう」

…嫌な予感しかしない

…

結局、理科室にはもうAはいなかった。

…1人で帰ったのかよ。

目黒蓮もう帰った?

心配になり、一応連絡を入れといた。

…

PM.23:40

…遅い

目黒蓮もう帰った?

目黒蓮どこにいんの?

もうすぐ0時になるというのに、連絡が返ってこない。

きっと、きっと俺の予想が正しければ、

痺れを切らした俺は、電話を掛けた。

Prrrrrrrr…

''00:01''

佐「…」

「っ、A、？」

…繋がった、

「今、どこにいる？」

佐「…っ、め、ぐろ…」

「…ん？」

電話越しでもわかる、彼女が泣いていることに

佐「…っめぐろが、わたしのこと、満たしてくれるって言ったじゃん、」

「…っ、」

…やっぱり、そうだったんだ

「…わかった今から行くから待ってて。」

きっとあいつは、あの男の元へ行ってしまったんだと確信した。