1話 ページ3
−数ヶ月前−
〜♪〜♪
鳴「.....っ.....。」
鳴女が使用する琵琶の音色と共に呼び出された。
無限城の一角の客間のスペースに僕たちはいた。
無「他の下弦の鬼共と違いお前達...姉妹の強固な能力に劣る者などいなかろう?」
スルッ...
沙美「...うぅ......っ...。」
無惨への恐怖に思考を読まれないように必死に沙美は、心を隠していた。
“あの人”の顔が近くでニタッと微笑むと...
ズサッ...
沙美「...うぐっ......はぁはぁ....。」
無限にて僕の前に妹の“沙美”は、青年の姿をした“あの人”からほんの少しの量の“血”を与えられていた。
次に何も語ることもなく...
ズサッ...
A「あぁぁぁ........くっ!」
沙美の目の前で僕も同じ量か不明だが“あの人の血”を体内へと入れられた。
それと同時に沙美の右目に“下弦”と描かれた後、僕の左目にも“下弦”と描かれた。
無「お前たちを見習いとしての下弦と言う“意味”を含めて血と共に刻んだのだ。
私に従い続けていればそれ以上にない程の血を与えてやろう?」
〜♪〜♪
“あの人”が最後に言い残した言葉と共に琵琶の音色が響く。
いつの間に人のいない裏通りの街に立っていた。
僕たちに起きた、約数ヶ月前の出来事だった。
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作者名:未來★虹 | 作成日時:2020年6月27日 13時