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───────…



──…



無造作に乱雑に切られた髪の毛。
ボブになったと思っていたのは
ウイッグだったらしい。


足の甲には煙草を押し付けられた跡。

ひしゃげた眼鏡。





「…いつから?」
『…転校してきてからかな。』



最初は物を隠したり、
金の無心から始まったらしい。

更にヒョンと付き合い始めて
ヒートアップしていったらしい。


「…そう言えば、なんでテヒョンイヒョンなの?」



その問い掛けに彼女は
慈しむような表情で答えた。


『テヒョンは…寂しそうだから。』
「ぇ…」


見た目でも、
明るいコミュ力抜群な性格でもなく、
寂しそうと言った意味が分からず聞き返す。


『友達もたくさん居るし、
モテモテだし、魅力はたくさんあるけど…
でもそれはテヒョンの努力。

だけど努力ばかりじゃ
あの綺麗な心が寒くて凍えちゃうから。

だから私がそばに居て、
温かくしてあげたいの。』



こんなことになってる事言うと、
テヒョンの心が凍えちゃう。


だから絶対に秘密にしてね?



そう、いつもの眼鏡姿ではなく
困った顔して微笑む彼女の素顔が
あまりに綺麗過ぎて…




不覚にもトクンッと脈打つ心臓。



「…じゃあ、Aさんの心は?」
『…ぇ、』


一瞬目線が揺れた彼女は、
再びふわりと微笑んで言うんだ…


『ふふっ…私はテヒョンが居てくれれば
それだけで大丈夫だから。』




なんだよそれ…



自分を犠牲にしてまでヒョンに尽くして、
それでいいなんて…





「…じゃ、それでいいから
もしAさんがしんどくなった時は
俺だって話くらい聞ける。」



そう言うと彼女は微笑んで


『ふふっ、ありがとう。』


後輩に気を遣わせてごめんね?


なんて言いながら俺の頭を
ポンポンっと撫でたんだ。




こんな子供扱いされたのはいつぶりか。




なんかむかつくし、
恥ずかしいし、






くすぐったかった…







今思い返せばこの時からなんだと思う。



テヒョンイヒョンの彼女を、
テヒョンイヒョンの彼女として…


見れなくなっていったのは。





ふと目で追ってしまう彼女は、
いつもヒョンの隣で笑ってる。



JM『なぁ、知ってる?』
「何をですか?」

JM『テヒョンイの奴、俺らに黙ってお婆さん(天国)の所に行こうとしてたんだって。』
「…ぇ?」

JM『それを偶然止めてくれたのがAなんだって…』


ジミニヒョンもテヒョンイの好みと
違う事に疑問を感じて聞いたら、
そう言っていたと教えてくれた。

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作者名:ぽんさん。 | 作成日時:2023年11月15日 18時

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