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────…



DEAR ぐぅ。

3年生進級おめでとう。
新しいクラスは慣れたかな?

卒業式の時、
ぐぅにも話さなきゃと思ったんだけど

“会おうと思えばまた会える”

そう言ってくれた時、
泣きそうになっちゃって…

でもお姉さんなのに泣いたら変でしょ?
だから我慢することに必死になってたら
伝えられなかった。

私は、日本に帰ります。
日本の専門学校に通うためです。

なぜ日本の専門学校を選択したかと
言うと、

私が日本に置いて来てしまった親友の夢が
その学校に行きたいってことだったからです。

私がちゃんと支えてあげられれば、
彼女は今頃私がこれから行く学校で
幸せな気持ちで勉強していたかもしれない、
その思いがどうしても消えなかったからです。

だから私は、
私の夢である美容の道ではなく
親友が目指した道を代わりに歩むことが
せめてもの罪滅ぼしになると信じて
これからの人生、歩んでいきます。


皆と過ごした毎日を思い出すと
寂しくなるので、
連絡を取ると会いたくなるので、


スマホも新しくすることにしました。




ぐぅには本当に感謝してます。
ぐぅと過ごした毎日は、
私にとって1番笑顔が多かったと
思い返すとそう感じます。


だから、
どうか幸せになってください。


またいつか、
もし会えた時には笑って話そうね?



じゃあ、ばいばい。


  FROM A。






そんな1通の手紙と、
手作りのウサギ型のクッキー。



「…ずるすぎる。」



こんな手紙を貰ったら、
彼女を責めるどころか応援しなきゃ


そんな気持ちにさせられる。



好きな気持ちに蓋をして
一生懸命我慢してたけど、



もう、我慢しなくてもいい…



どうせもう、会えない人だから。



そう思った途端、
皆の前なのに
涙が止まらなくて…



TH『…グギ、』



一応恋敵でもあるテヒョンイヒョンの
腕の中で


「…大好きだったんだ、本当に。

ヌナを守りたかった、俺が。

なのにこんな一方的なさよならある?

…あと一言位話したかった。

本当に、大好きなのに…」



そう、
吐露してひとしきり泣いた。






そして、
1つの恋が始まりもせずに終わった。





それからの俺は、
高校を卒業して大学、就職...
いつの間にか過ぎた8年間という
長い期間の中で
告白をされて何人も付き合ってみたけど
いつもどこか満たされなくて。


決して遊びの恋じゃないのに
気持ちが長続きせず、


もはや恋愛することを
諦めた数ヶ月後のことだった。

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作者名:ぽんさん。 | 作成日時:2023年11月15日 18時

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