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─としみつside─
Aと出掛けたりょうからLINEが届く。
りょう(東海オンエア:今からAに告るわ。)
としみつ
「えっ?!!」
てつや
「わっ!!、なにぃ〜?」
としみつ
「や、べ、別に。ちょっと外行ってくるわ。」
何で急にそうなった?!
りょうとAとは中学から一緒だったから、何となくりょうの気持ちに気付いては居たけど…なんて、ベランダに出た俺は1人考える。
りょうは俺と違って優しいし、イケメンだし…どんどんりょうの良いとこばっか出て来るせいで、Aだってりょうに告白されたらそりゃ…って思いも膨れてく。
としみつ
「……俺、全然勝ち目ねぇがやぁ〜。」
言い合いばっかして、女心分かってないなんて怒らせてばっかの俺とりょうを比べれば比べる程、
りょうとA…2人ならきっと幸せになれんだろうな。
帰ってきたら報告されるんだろうから、“おめでとう”って言ってやんなきゃな〜なんてぼんやり考えてたら、網戸の向こうから2人のただいまの声が聞こえる。
その声は、どっからどう聞いても楽しそうで…
あぁ、やっぱりか。なんて部屋に戻れずに居たら、久しぶりに俺を呼ぶ声がして顔を上げる。
『…としみつに、話したいことあって。』
そう言うAは、部屋から漏れる明かりで少し顔を赤らめていて、不覚にも可愛いと思ってしまう。
としみつ
「…あぁ、おめでとうな。」
りょうと付き合ったんだろ?俺知ってるしって思いながら言ったら、
『…え、何が?』
と返ってくる。コイツ俺の気も知らないで俺の口から言わす気か?!そう思いながらも、
としみつ
「…や、だから、付き合ったんだら?りょうと。」
『…え、付き合ってないけど。』
としみつ
「…は?なんで?!」
『え、何でってその、好き、な人居るから。//』
としみつ
「…は?もう新しい奴出来たの?」
『…や、気付いたのは最近。でも、よくよく考えたらずっと好きだったっぽい。』
としみつ
「なんだそれ?」
『うん、私もそう思う。』
としみつ
「元彼、とか?」
『…うぅん、としみつ。』
としみつ
「ん?何?」
『…や、だから、としみつ。//』
としみつ
「あ、俺の友達的なこと?待って、誰だ…」
『もう!私の好きな人!としみつ!///』
としみつ
「……へ?」
『へ?じゃないよぉもぉ〜…//』
そう言って、顔を覆ってしまうA。
としみつ
「…待って、俺も前から、好きじゃんね。//」
真っ赤な顔したAを力いっぱい抱き締めた。
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作者名:ぴーさん。 | 作成日時:2018年11月5日 15時