─── ページ34
─てつやside─
事務所の人
「こっちも悪かったけどさー、てつやがリーダーなんだから。もっとしっかりして貰わないと!」
てつや
「……すいませんでした。」
事務所側のミスで、ちょっとしたハプニングがあったのに何故が怒られて、
としみつ
「何でもっと言い返さんの?」
りょう
「どう考えてもあっちが悪かったやん今回のは。」
虫さん
「優しすぎるんだよ、リーダーなんだからそこら辺はちゃんとしないと自分達の首締める事になるげ。」
怒り方をあんまり知らないワシが板挟みになって、
大事な時にメンバーの為にもビシッと言い切れないのって、自分の悪い所で嫌だなって思ってた時も、
『皆てっちゃんの優しすぎる所、皆分かってるから心配して言ってくれてるんだよ?
それに私は好きだけどなぁ、そう言う人のせいにしないって言う他の人には真似できない優しいところ。でもあんまり無理しないでね?』
なんて、自分の嫌いな所さえもAの言葉と笑顔に掛かれば、“悪くないのかもな”なんて思えたりする。
そんな風に、今のワシの生き方を、めいっぱいの笑顔と優しさで包んでくれるAを想うと、こんな気持ちは初めてって位、
どこが〜とか、なにが〜とかそんなんじゃなくって、ただただ純粋に
──── 好 き だ な ─────
そう思うから、そんな気持ちでAを見つめれば
『なーに?てっちゃん?』
なんて、ふにゃっとした笑顔で目線を合わせてくれる。
───────…
───…
─…
『そう言えばさ、てっちゃんってまだ出会い系とかやってるの?』
ふとそんなことを聞かれた時、あれだけドハマリしていた出会い系アプリの通知が何百件と溜まってるのを見て、
Aと出会う前の自分の生活なんか、とっくに忘れてる事に気付く。
てつや
「Aが惚れさせ続けてくれてるから、そんなん忘れてたわ。」
俺がそう言うと、
『じゃあ、ずーっと惚れ続けてね。///』
なんて顔を赤らめるから、
てつや
「うん、もうA無しの生活は無理だから安心して。」
───ずっとこのまま
居られますように────
そんな願いを込めて、俺の腕の中に居る彼女の頬にキスをした。
ねぇ、いいの?(tsmt)→←戦犯したって。【続】(tty)
42人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴーさん。 | 作成日時:2018年11月5日 15時