54話 ページ9
「コネシマさん、郵便です」
「んあっ！？…なんやショッピ君か！」
「なんやとは何すか失礼な」
つい先程まで兵士の配置について考えながらうとうといたコネシマは、ていっとデコピン(拳銃の後ろで)されて慌てて飛び起きた。
「郵便？誰から？」
ふああ、とあくびしながら手紙を受けとる。
「兄さんからです。さっき速達で」
「兄さんから？そう言えばあいつ今…」
とある予感にコネシマは急いでその封を切る。
中の手紙を取り出して、開いて、読んで…
「…なん…やと！？」
そう叫んで勢いよく椅子から立ち上がった。反動で椅子が派手に倒れる。
「ど…どうしましたか突然？」
突然の奇行に若干ショッピが引きぎみになるがそんなことを気にするコネシマではない。
「これは…あかん。すぐに手うっとかな…！」
「ええと…？」
「見てみ、これ」
渡された紙をのぞきこんで、うぁ？とショッピが戸惑いの声をあげる。
そこに書かれていたのは___
「エルメリアと…ラーザが、同盟…！？」
ラーザ王国。
極悪非道で貪欲な王が治めるその国は_______
“我々”の、かつての故郷。
「あのくそ国王が…今度は何考えとんねん、このくそ忙しい時に…！」
チッと舌打ちする軍部大臣の迫力に、_______悔しいが_______小さくショッピは身震いする。
「こうしちゃいられん。行くぞ、ショッピ！」
コネシマが走り出しながら吠える。
「________了解っす、コネシマ“隊長”」
そう答えるショッピの顔も、すでにエース戦闘員の物へとかわっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 599人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ポピー(プロフ) - もし、“お知らせ”に記されている中から選ぶのなら、トン氏で。記されていなくても良いのなら、ゾム氏をよろしくお願いします！設定が凝っていて面白いのでつい全部一気読みしちゃいました！更新頑張ってください！ (2018年11月25日 21時) (
レス) id: 8149f9681e (このIDを非表示/違反報告)
ななか(プロフ) - ロボロに一票。最近の生きがいです、ありがとうございます。 (2018年11月22日 23時) (レス) id: c06d19efdc (このIDを非表示/違反報告)
マロウブルー - ももさん» す、素敵な文章…！？ありがとうございます…！はい、トントンさん二票目でございますね！そしてまさかのテストの応援まで…！実は真の敵は明後日だったりします(笑) (2018年11月20日 15時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
マロウブルー - 柏餅さん» 回答ありがとうございます！ロボロさん一票いただきました！ (2018年11月20日 15時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
マロウブルー - 白人さん» 回答ありがとうございます、トントンさん一票目です (2018年11月20日 15時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マロウブルー | 作成日時：2018年11月7日 17時
