湖の深くまで【X1】 (ページ4)

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WS『キムウソク。よろしくね』

A『A。
…よろしくするつもりはありません。』

WS『そんなこと言わないで、
仲良くしようよ。』

A『はぁ、勝手にどうぞ』

若干苦手なタイプだ。

WS『Aはなんでここにいるの？』

A『入院してるからです』

WS『ふーん。Aは何歳なの？』

A『23です』

WS『お！同じ！』

見た目はペルシャ猫でも、中身は全然違う。

WS『Aは彼氏いるの？』

A『…彼氏いますよ。
遠距離恋愛なんですよ。』

WS『へぇー、どこにいるの？』

A『とっても遠い所です。私も、もうそろそろで行くんですよ』

彼の顔を思い出すたびに、
すぐにでも死にたくなる。

WS『ラブラブだね』

A『命より大事な人です。
あの人がいなければ、生きる意味なんてないから。』

WS『んー、そしたら、
俺が生きる意味になってあげようか？』

A『は？』

何言ってんだ？こいつは。

WS『そんなに彼氏さんに
執着してたら、本当にA
死んじゃうよ？だから、おれが
Aの生きる意味になってあげる。』

A『…ありがと』

きっと彼には無理だろう。
この時はそうおもってた。