ヤンデレ彼氏の小鳥遊くん。 ページ48
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「変に近づいてくる人間は全員敵だと思って」
「なんかあったら電話して」
「お願い､必ず帰ってきて」
自宅の玄関先｡目の前で私の肩を掴みながら決死の表情でそう語るのは
先日私の彼氏となった幼馴染の小鳥遊だった｡
因みに今生の別れかのような言い方をしている彼だが､
私は今からただただクラスの皆でご飯を食べに行くだけである｡
でも､まあ｡
俺以外とは話して欲しくないとか､閉じ込めておきたいとか｡
そんなことを言っていた彼が､
私がクラス会に行くのを許可している時点でとんでもない事なのだろう｡
「……うん､帰ってくるよ｡店出る時は連絡もする」
「…………ありがとう｡
ごめん俺､こういうこと言わないで送りだそうって決めてたのに」
「いや､正直行けると思ってなかったし……
……私のこと信頼してくれてんだよね､ありがと」
そう言えば､目の前の彼は「あ゛ー」と
声にならない声をあげながら私の肩に顔を埋めた｡ご近所さんの目が気になるところだ｡
「……すき」
「うん､知ってる｡私も好き」
「俺も､知ってる｡から｡
Aは俺が居なきゃ何も出来ないと思って､安心してたあの頃とは違う､から」
必死に言葉を紡ぐ小鳥遊｡
無理してるんだろうな､とは思う｡
彼氏彼女という対等な立場だから､
私が彼の庇護下にある状態も､束縛するのもやめたい､ということなのだろう｡
まあ､その方が健全ではあるし､お互いの為にも良いのだろうが｡
「別に､小鳥遊になら何されても良いけど」
「……そういうこと言うのやめてよ､我慢した意味なくなる」
「……まあ､ぶっちゃけやっぱ過保護だなと思うことはあるけど､
でも小鳥遊のそういうとこも全部好きだから
お互い我慢とかし過ぎない程度にやりたいことやろって話」
そう言って目の前の綺麗なおでこに自分の唇を重ねれば､途端に真っ赤になる彼の顔｡
おでこを抑えながら彼は拗ねたように言葉を紡ぐ｡
「……今日は良い､から｡明日のAの時間は俺が欲しい」
「言われなくても全部あげるよ」
「うん｡ありがと｡いってらっしゃい｡
……必ず帰ってきてね」
そう念押しする彼｡
……まだ少し不安定なところを見るに､私の好意は伝わりきっていないようである｡
――――取り敢えず､今日は早く帰って目の前のこの不安そうな彼氏を甘やかすことにしよう｡
彼――小鳥遊くんは､今はまだ､ヤンデレ彼氏である｡
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もぐもぐいちご(プロフ) - realさん» 返信遅れてしまってすみません；；realさんコメントありがとうございます！イラストも見ていただけて本当に嬉しいです…！これからも不定期ではありますが更新していきますのでよろしくお願い致します…！ (2023年4月24日 2時) (
レス) @page39 id: 30f259b2ae (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - イラストの方から来ました！めっちゃきゅんきゅんしました(*´-`)作者さまのペースでの更新楽しみにしてます！ (2023年4月10日 12時) (レス) @page3 id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐいちご(プロフ) - 朱まぐさん» 返信遅れてすみません…！男の子視点､ヒロインは好きな子なのでとにかくかわいく見えるように意識してたのでそこに言及して頂けるの本当にめちゃめちゃ嬉しいです…！コメントありがとうございます！これからも拙文ではありますが楽しんで頂けると幸いです！ (2022年12月11日 12時) (レス) id: 30f259b2ae (このIDを非表示/違反報告)
朱まぐ(プロフ) - 初めまして、こんばんは。男の子全員素敵です！9ページ目では佐藤君目線になってヒロイン可愛いと思ってしまいました！笑読んでて癒されました☺︎素敵な作品ありがとうございます。無理せず作者様のペースで頑張ってください！ (2022年12月5日 22時) (レス) id: 0c936a9b54 (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐいちご(プロフ) - かんずめさん» コメントありがとうございます！下でも似たようなことを書いたのですが己の生み出したキャラたちを好きと言って頂けるの､本当作者冥利に尽きます…！はちゃめちゃに嬉しいです､これからも拙い文ではありますがお付き合い頂けると幸いです…！ (2022年11月16日 20時) (レス) @page22 id: 30f259b2ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぐもぐいちご | 作成日時：2022年10月30日 17時
