【A3!】子供じゃない、役者です。【男主】

ACT.2 ページ2

----監督side----

｢ま〜つ〜か〜わ〜。てめぇ扉壊す気か。｣

左京さんがとてつもなく眉間にシワを寄せて怒っている。

｢ひ、ひぃ！？ご、ごめんなさい！で、でも今はそんなことより、本当にすごい物を発見したんですよ！｣

｢そのホントに凄いやつってなんなのさ？｣

幸くんが珍しく興味を持って聞いてみた。

｢はい、それがですね……あ、でも、皆さん全員集まってからの方がいいですね。｣

｢オー、チラシネ。｣

｢チ、チラシ？｣

｢もしかしてじらす？｣

｢オー！それね！｣

｢あんま合ってない！｣

相変わらずシトロンくんの翻訳に手がけている至さん。

シトロンくんの言葉にまだ翻訳ができない咲也くんや、綺麗にツッコミを入れる綴くん。

これもまた日常。

ｶﾞﾁｬ

玄関の開ける音がした。

｢あ、帰ってきたっスかね？｣

いち早く太一くんが反応した。

｢ただいま。あれ？皆集まってるね？｣

｢俺達を待っていたのか？｣

｢皆が揃うなんて珍しいではないか。｣

｢すやすや……。｣

かなりミステリアスな東さん。

アンドロイドらしいガイさん。

天才には理解出来るらしい詩人の誉さん。

いつも眠そうな密さん。

これで冬組がそろい、

団員が揃った。

やはりこうして集まると個性がすごい。

｢松川。全員揃ったぞ、その凄い物とはなんだ？｣

左京さんの言葉で、皆が支配人の答えを待つ。

｢それはですね、







初代MANKIカンパニーの資料を発見したんですよ！｣

初代MANKIカンパニー！？

お父さんがいた頃の資料…

｢でも、もうここは春組から冬組まで揃っているんだし、今資料を見ても、何もないんじゃ……。｣

千景さんの疑問に皆が頷く。

｢いやいやいや、それだけだと思ったら大間違い！｣

｢じゃあ、さっさと話してよ。｣

｢は、はい…。｣

幸くん…相変わらずストレート…。

｢実は、この資料を見るには、





もう1つ組があるらしいんです。｣

え？

四季の組だけじゃないの？

｢もう1つ組があるというのは、本当なのですか？｣

紬さんが質問した。

私も疑問になった。

今までの記憶じゃ、そんなの分からない。

｢いや、正確には組じゃないのかも知れません。どちらにせよ、カンパニーの劇団員として認識されます。名前もちゃんとあります。｣

｢その名前はなんですか？｣

椋くんの質問で皆が静かになった。

どうやら聞きたいことは同じのようだ。

｢名前は









『A-Member』と言うらしいです。｣

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