いただきます。【センラ】

肉まん ･ 豚まん・中華まん？ ページ21

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用事があって、1人で中華街にやってきた。
普段ならセンラとわーきゃー言いながら来るようなところで、すこーし静かだなぁと思わないこともなくはない。


「 餃子、炒飯、小籠包、焼売、麻婆豆腐……？ 」


時間がたっぷりある訳じゃないから、目移りしながらも厳選して食べるものを決める。
こういうところは、割と普段食べるものの方が味の違いとか解るから良かったりするんだよね。外れもないし。

ふらふらとさまよっていると、道端に凄い行列が見えた。気になってそれを辿っていくと…！


「 肉まんかぁ……！ 」


今やコンビニにも常にある、超身近な食物 『肉まん』。
でもでも、中華街にあるんだからそれはもう普通とは比べ物にならないレベルなんでしょう！！
期待に胸をふくらませて、早速ふたつ購入。
ひとつは今食べて、もうひとつは家でじっくり味わう用。どうせセンラが羨ましがってくるからはんぶんこ覚悟で。


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「 ただいまぁ〜 」

「 おかえり、お土産は？ 」

「 ……子供か。 」

「 なになに？小籠包か餃子が個人的にはええんやけど！ 」


珍しくお出迎えかと思ったら、すぐにお土産を強請ってくる。予想通りのセンラ。


「 はい、肉まん 」

「 あー、肉まんかぁ… 」

「 何その顔、いらないんだったら私が 」

「 いやいや いただきます！！ 」


まぁ肉まんは現地で食べる方が絶対的に美味しいし、そう思う気持ちも解る。でも一番安かったし。
美味しいし。中の具がしっかりしてる、肉だけじゃなくてきくらげとかたけのことか入ってて味も濃い。


「 おいし？ 」

「 うん、うまい 」

「 もっと感動的なリアクション無いの 」

「 ……寒いときに、コンビニで買食いしたやつには負ける 」

「 ……確かに。 」


あれの美味しさは異常。泣きそうになるから。


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「 豚まん派？肉まん派？中華まん派？ 」

「 あんまん！！ 」

「 言い方の話なんやけど…… 」


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