いただきます。【センラ】

ショートケーキのイチゴ、先派か後派か。 ページ12

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最近、スーパーで売れ残って半額になったスイーツやお惣菜がマイブーム。
今日の収穫はショートケーキ。


「 全部はさすがに食べ過ぎだし、半分あげる 」

「 んーありがとー 」


せっかくだしコーヒーを淹れよう。そう思ってキッチンに移動。
お気に入りのマグカップにいれたコーヒーを持ってワクワク気分。


「 ……ん？センラ、いちごは？ 」

「 食べたけど。あかんかった？ 」

「 あかんに決まってるでしょ…？！！ 」

「 まじかごめん。今度買ってくるわ。 」


顔の前で手をパンっと合わせて謝るセンラ。
悪気はなかったとしても、この出来事はショッキングすぎる。

真っ白になってしまったケーキは見た目も味もどこか寂しい。
子供みたいだっていうのはわかってるけどしょげてしまう。


「 Aほんまにごめん！！ 」

「 うん…… 」

「 ちょ、ちょっと待っといて！！ 」


そう言って走ってどこかに行ってしまったセンラ。
帰ってきたときには肩で息をして、手にはコンビニ袋。


「 いちごなかったけど……これで許して……！ 」


お皿に出されたのは冷凍のミックスベリー。私の大好物のひとつ。
それを持って頭を下げるセンラがどうにも面白い。


「 わかった、もういいからwww 」

「 はぁぁぁ良かったぁぁぁぁ…… 」

「 そこまで怒ってないし、一緒に食べよ！ 」


平和解決も、時には大切。


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「 冷た、身に染みるわぁ 」

「 二度目はありませんよ？ 」

「 心に留めておきます…… 」


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