らち (ページ2)

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「何してたの？」

ほんと馴れ馴れしいなこのピンク頭

「...えっと、コンビニ行こうと思って」

声も可愛いーって騒ぎ出すGUCCI

「じゃあ一緒にいこ!」

そんな糸目で微笑まれたって怖いものは怖い。髪の毛ピンクだし

自然に繋がれた手。

どうしよう手汗とかかいたら。私殺されるのかな、

神様、私はなにか悪いことをしたのでしょうか？

何が悲しくてこの世で1番苦手な類の人達と手を繋いでコンビニへ行かなければならないのですか

「名前は？」

「......Aです」

「Aちゃんかあ、」

「名前も可愛いね！」

だから

そんな糸目で可愛らしく微笑まれたって怖いから！

あなた髪の毛ピンクなんだよ？？はで！こわい！

とりあえずわかったのは

1番喋るのがピンク頭

次がGUCCI

うさぎ顔は全然喋らない

「Aちゃんはコンビニに何買いにきたの？」

「特に決めてなかったで...す」

まって、GUCCIの顔やばい

世界で1位とれるぐらいの顔面

「そっかぁ、じゃあ適当になんか買お！」

え、ピンク頭の次はGUCCIと手繋がなきゃなの？

みるみるうちにいっぱいになっていくカゴ

はやくこの人たちとさよならしたい怖い心臓潰れる。

「じゃ、行こっか」

また繋がれる手。もちろんピンク頭。

「え、行くってどこに...」

「俺達のいえ！あそこにある黒い車わかる？あれに乗ってく！」

意味わかんない怖い

絶対殺されるじゃん

「わたし、家に帰らなきゃっ...」

「Aちゃんさ、誰かと一緒に住んでるの？」

「一人暮らしでしょ？こんな時間に1人で出歩いてるぐらいだし」

「......」

そうだけど、図星だけど、

それとこれとは話が違うじゃん。

怖くて口に出せないけど

「じゃあいいよね」

そういったピンク頭の顔は全然笑ってなくてほんと怖かった。死ぬほど。