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翔太が出て行ってすぐに
紗英がA、A！と必死に私の名前を呼ぶ。
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あ 「んーっ？」
紗 「はやく来て！！」
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まだ食べ物つまんでた途中なんだけど…
そんなの一人で行けばいいのにぃ〜…
なんて思いながらも渋々紗英についていく。
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紗 「…あ、あの！」
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斜めがけのスポーツバッグをかけて
教室から出て来た彼とは、そう…目黒くん。
後ろから紗英が声をかけるとそんな彼がゆっくりと振り向いた。
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うわ、かっこいい。
改めて。本当漫画に出てきそう…
さすが転校初日にして学校中を黄色い歓声に巻き込んだ彼なだけある。
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でも、ほんっと…
紗英の積極性には毎度びっくりするわぁ。
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目 「ごめん。えっと…？」
紗 「初めまして！隣のクラスの澤村紗英です」
目 「澤村、さん…？」
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私は紗英のただの付き添い。
ただ、彼女の後ろにひょこっと居るだけ…
だって、一人だとなんか緊張するとか言うから。
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紗 「せっかくだし仲良くなりたいなぁと思って！クラスは違うけどよろしくね？」
目 「あっ、うん。よろしく。で、そちらは…？」
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遠慮がちにそう言う目黒くんは
ゆっくりと私の方を指差した。
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えっ、私…？
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あ 「真部Aです。同じく隣のクラスの…」
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自己紹介なんてするつもりなかったんだけどなぁ…
なんて思ったのも間もなくして
目の前の目黒くんは突然ふは、と声に出して笑い出した。
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あ 「えっ…？」
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ちょっと、待って…？
初対面なのに顔見て笑われたの初めて…地味にショックなんだ、けど？
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目 「…ふふ、ごめん。ちょっとね。笑」
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紗英が居るなんてお構いなし。目黒くんは私の方に少しずつ距離を詰めて来る。
そして、そのまま私の前に立って…
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目 「なんか白いの付いてたから。笑」
あ 「…へっ」
目 「粉？みたいなの」
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私の唇の横についていたという何かを
いとも簡単に指で触れた後、見せ付けてくる。
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あっ、もしかして、それ！
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あ 「苺大福の！」
目 「苺大福？あぁ、なるほどね。笑」
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えっとぉ。控えめに言って
初対面でこんなのって恥ずかしすぎない…？
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さい、っあく…
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思わずこの場から逃げたくなる。
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目黒くんが性格悪くないことを祈るしか…
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くろーばー。(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます！いつも作品をご拝読下さりありがとうございます（ ; ; ）これからも応援よろしくお願い致します…！！ (2021年1月25日 14時) (
レス) id: 32d20345a2 (このIDを非表示/違反報告)
りか(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！これからも頑張ってください(^ ^) (2021年1月25日 12時) (レス) id: 21adb7c285 (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー。(プロフ) - ふさん» コメントありがとうございます…！主人公ちゃんはコンビニ弁当、友達が学食というイメージで一応書かせて頂いていました（ ; ; ）ご指摘の部分を変えさせて頂きましたので、お手数ですが目を通して頂けたら幸いです。申し訳ないです…。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 32d20345a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - ん？主人公ちゃんは、コンビニご飯？学食？どっちですか？ (2021年1月25日 7時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー。(プロフ) - ワタさん» いつもご拝読頂きありがとうございます！ややこしくてごめんなさい（ ; ; ）言葉足らずでした（涙）表記変えさせて頂いたので宜しければチェックお願い致します…！ (2021年1月22日 22時) (レス) id: c14e6bd993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2021年1月13日 19時
