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ホームルームを終えて、少しして…
まだかなぁまだかなぁ、と教室から外の様子を見守ってる紗英。
どうやら目黒くんの周りにギャラリーが多くて話しかけようにも話しかけられないらしい。
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もう帰りたいんだけどなぁ…
でも紗英の押しが強くてとてもじゃないけど
目黒くんと話すまでは帰れそうにない。
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まだ時間かかりそうだし小腹も空いたからおやつでも食べてるかぁ。
っと、たまたま家から持って来た苺大福をパクリ。
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あ 「ん〜うんまぁ…」
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口の中いっぱいに広がる甘い味に幸せを感じていたのも束の間、
私の机にドンっと何かが置かれる音が…
それは、翔太が私の机にスポーツバッグを置いたからであった。
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あ、れ。なんで居んの…?
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渡 「まーた、つまみ食いしてんの?お前そろそろマジで太るよ?」
あ 「…翔太!うっさいなぁ。または余計!」
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渡 「何やってんの?てか帰んねぇの」
あ 「あっ、うん。ちょっと色々あって、紗英のこと待ってるの」
渡 「ふぅん。そう、なんだ…」
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隣のクラスの目黒くん目当てで…
なんて言ったら男好きなんて馬鹿にされるから絶対に言わない。
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あ 「翔太の方こそ!今日部活じゃないの?」
渡 「あぁ、うん…今顧問が会議長引いてて。でももうすぐ出る」
あ 「そっ、か…」
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あまり意識してなかったけど、小さい頃から知っている翔太も
今はこんなに大人っぽく、男らしくなってしまって。
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今やサッカー部のエース。そして副部長。
いつもは、授業中寝ていたり何考えてるかイマイチ掴めないけど、運動神経もよくて、こうやってなにかと私のこと気にかけてくれたり…
そりゃあ女の子が放っておかない理由もない。
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渡 「お前さ…」
あ 「?」
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苺大福をモグモグと食べていると、翔太が私の目をじーっと見つめる。
あ、の。そんなマジマジと私を見つめるなんて…
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もしかして…?
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あ 「私のこと可愛く見えちゃった…?」
渡 「バッ!んな訳ねぇだろ…」
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すぐにそっぱを向いてしまう可愛い幼馴染。
翔太イジるとなんだか可愛いんだよねぇ…
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あ 「…ふふ。冗談!部活頑張ってね?」
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渡 「…ぉ、おう!」
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じゃあ俺そろそろ行くわ。
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なんて私に向けて出て行った背中はやっぱり昔よりもずっと大きかった。
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くろーばー。(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます!いつも作品をご拝読下さりありがとうございます( ; ; )これからも応援よろしくお願い致します…!! (2021年1月25日 14時) (レス) id: 32d20345a2 (このIDを非表示/違反報告)
りか(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも頑張ってください(^ ^) (2021年1月25日 12時) (レス) id: 21adb7c285 (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー。(プロフ) - ふさん» コメントありがとうございます…!主人公ちゃんはコンビニ弁当、友達が学食というイメージで一応書かせて頂いていました( ; ; )ご指摘の部分を変えさせて頂きましたので、お手数ですが目を通して頂けたら幸いです。申し訳ないです…。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 32d20345a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - ん?主人公ちゃんは、コンビニご飯?学食?どっちですか? (2021年1月25日 7時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー。(プロフ) - ワタさん» いつもご拝読頂きありがとうございます!ややこしくてごめんなさい( ; ; )言葉足らずでした(涙)表記変えさせて頂いたので宜しければチェックお願い致します…! (2021年1月22日 22時) (レス) id: c14e6bd993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろーばー。 | 作成日時:2021年1月13日 19時