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あ 「彼氏なんてそんな…翔太はただの幼馴染で」
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あ 「そもそも向こうはそういう風に見てないから。なんだろ、あっ、そう！腐れ縁みたいなもので…」
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ふうん。
カウンターの向こうから聞こえたそんな声。
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目 「…にしても随分楽しそうに話すんだね」
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囁くようにして感じる彼の吐息。
その甘美な声に思わず身体が痺れる。
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気付いたらリビングに居たはずの彼が今、目と鼻の先の距離に居る。
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いつの間に…？
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その場から急いで逃げようと思った時にはもう…
腕を掴まれて、距離を詰められる。
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一歩、また一歩…と彼の鋭い眼光に圧倒されて
あっという間に蓮くんと壁に挟まれる。
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あ 「あ、の…」
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ごめん。全然分からない。
本当に今どういう状況…？
理解したくてもし難い…
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離れようとしても顔の横にある手のせいで
簡単には逃げられない。
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あ 「蓮くんだって、女の子にモテモテじゃん…」
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あ 「でも、全然見向きもしてないし。あんなんじゃ、みんな冷めちゃうよ…」
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恋愛に不慣れな私にはこういう時
話を逸らすという手段くらいしか思い浮かばなかった。
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目 「…それって、嫉妬してくれてるって捉えていいの？」
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あ 「はっ…？」
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呆れ過ぎてぐうの音も出ない。
どうしちゃったの、蓮くん…
なんだか急に頭おかしくなっちゃった？
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あ 「と、とりあえず、この手退けてくれない？」
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退けてくれたら、
すぐに猛ダッシュで自分の部屋に駆け込むから。
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目 「A」
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あ 「…っ」
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目 「知りたい？なんで俺が他の子に見向きもしないのか…」
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蓮くんの透き通った綺麗な瞳が私を見据える。
その魅力の詰まった瞳に思わず頭を頷きそうになったが、なんとか持ち堪えた。
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あ 「離して、くれるなら…」
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蓮くんが余裕そうに微笑む。
その表情は魅力的すぎてほんとにずるい…
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目 「俺、今…Aに夢中だから」
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ゆっくり近づいて来る彼の整った顔。
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そうして、そのまま、ほんの一瞬唇に宿る温かい感触。
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あ 「待って、今…」
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蓮くんは優しく微笑むと、
約束通り手を離して、その場を後にした。
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くろーばー。(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます！いつも作品をご拝読下さりありがとうございます（ ; ; ）これからも応援よろしくお願い致します…！！ (2021年1月25日 14時) (
レス) id: 32d20345a2 (このIDを非表示/違反報告)
りか(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！これからも頑張ってください(^ ^) (2021年1月25日 12時) (レス) id: 21adb7c285 (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー。(プロフ) - ふさん» コメントありがとうございます…！主人公ちゃんはコンビニ弁当、友達が学食というイメージで一応書かせて頂いていました（ ; ; ）ご指摘の部分を変えさせて頂きましたので、お手数ですが目を通して頂けたら幸いです。申し訳ないです…。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 32d20345a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - ん？主人公ちゃんは、コンビニご飯？学食？どっちですか？ (2021年1月25日 7時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー。(プロフ) - ワタさん» いつもご拝読頂きありがとうございます！ややこしくてごめんなさい（ ; ; ）言葉足らずでした（涙）表記変えさせて頂いたので宜しければチェックお願い致します…！ (2021年1月22日 22時) (レス) id: c14e6bd993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2021年1月13日 19時
