ふわふわこたきくん。【桃】

06. ページ6

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「Aちゃん、はい、チケット」


『あ、お金… 何円だった？』


「ええよそんなん、早よ入ろ？」





小瀧くんってなんでこんなにかっこいいんだ。


彼女ならともかく、ただの友達に奢ってくれるなんて。





『…ありがとう、小瀧くん』


「んっ！？！？いや！！こんくらいええって！！」





…すごい慌ててる。



入口で話してても意味ない、ということで腕を引っ張られて入ったわけだけど。





『こ、小瀧くん……』


「ん、んん？」


『クラゲ！！可愛い！！！』


「へ……」






私はクラゲが大好き。だって可愛い。



水槽にへばりついてガン見してたら、小瀧くんに笑われてしまった。






「Aちゃんって本間に可愛えね」


『あ！！見て小瀧くん！！きもい！！』


「…………そうやなぁ」






水族館に入る前に貰ったパンフレットを見てみる。




…はっ！！！！！！！






『小瀧くん！小瀧くん！』


「んぉ、何や？」


『あと５分でイルカショー始まっちゃう！！』


「え！よっしゃ、ダッシュしよ！！」





大人気なく2人で水族館内を走る。



スタッフさんに怒られたのも思い出……だよね。






『間に合って良かったね！』


「ふふ、そうやな？(うさぎ…？うさぎなんかこの子は。ぴょんぴょん飛び跳ねる可愛い姿とか聞いてない)」








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