あなたを守りたいの【芥川龍之介】 (ページ15)

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５話絆とはページ15

貴方side

自分の部屋に無事戻ってきて、ベッドに思いっきり飛び込む。

『この反逆者が！！』

まただ。

『誰が生かしてやってると思ってんだ』

あの人達の声が頭に響いてる。

目を閉じればあの光景がフラッシュバックする。

手のひらを天井へ向ける。

見えた手首には鎖で繋がれていた時の痣が残っていた。

多分、この服の下にはたくさんの痣や傷がある…

そういえば、なんで姉さんは私のことさがしてるんだろ。

冗談止めて欲しい。

あ、お腹へった。←

よし、芥川のところにたかりにいこう←

貴「というわけで来ました」

芥「まったく分からん。
腹が減ったら何故僕のところにくるのだ」

し貴「それだけ貴方を信頼してるってことでしょ？」

芥「嘘つくな」

貴「何故ばれた…」

当たり前だ、と彼は書類を見ながら言った。

貴「そっか」

私が微笑むと、芥川も微笑んだ。

こいつ、こんな笑い方するんだ。

じーっと見ていると、芥川は私のほっぺをつねった。

貴「痛い！なんで！？」

芥「見てる暇があるなら手伝え」

そう言った芥川のほっぺは赤かった。

熱あるんじゃねぇの？←