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中島side
太宰さんにはここにいろと言われたけど、本当に大丈夫かな。
今更だけど不安だ。
はぁ…とため息が出た時、誰かが入ってくるのが見えた。
この子が雫坂さん?
中「雫坂さんですね?」
そう聞くと、その人は僕の顔を見た。
その人は游凛さんが見せた写真の子だった。
貴「誰?」
その声は僕を警戒しているようだった。
ポートマフィアなら当たり前だ。
僕が探偵者であることを告げると、彼女は目線をそらした。
中「游凛さんが探しています。
行きましょう?」
貴「嫌…」
警戒と怯えからか声が若干震えていた。
中「どうしてなんですか?」
彼女に近づこうとすると、彼女が呟いた。
貴「貴方に何が分かるの?」
僕は、何もわからない。
分かるのは、君の過去だけ。
そして、また彼女が何か呟くと持っていたペットボトルの水を地面にまいた。
その瞬間、水をまいた地面から水が上がってきて彼女の周りに漂い始めた。
そして、彼女の合図で僕の周りを漂い始める。
そのあとは探さないでと伝えて欲しいと言って行ってしまった。
貴『私は、こんな能力いらない』
あの言葉が心に深く刺さるのはどうしてだろう…
これは、僕の勝手だけど、
僕は…君を助けたい。
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宇宙 - 面白かったです!続きが見たいです更新待ってます! (2016年12月12日 22時) (レス) id: c36e1fb932 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光波 | 作成日時:2016年12月9日 21時