９７ ＆ 続編のお知らせ ページ50
アフロディには何か考えがあるらしく
雷門は皆、彼にボールを集め続けた
だが、ボールを持つ度に痛めつけられる
リ「あのアホ！何考えてんの！？あんなこと
してたらホンマにくたばってまうで！」
浦部の言う通り、あのまま特攻を続ければ
体は限界を超えて更に痛み続けるだろう
それでも、彼は雷門の為に戦う意思がある
止めようとしても攻め続けるはずだ
ア「(よし、今度こそ…！)」
ボ「これで終わりだァ！」
彼らが再びぶつかりそうになる直前に
空から暗く禍々しいボールが降りてくる
それは光を放ち、三人を盛大に吹き飛ばす
主「……くっ」
フィールドに何度か叩きつけられた彼を
受け止めて、ボロボロになった体を見る
見るからに外傷が酷いが、筋肉の激しい
痙攣や指先の震えなどは見られなかった
グ「みんな楽しそうだね」
頭上から聞こえてきた声に全員が反応した
見上げると、そこには赤い髪を逆立たせた
グランが悠々と私達を見下ろしていた
円「ヒロト！」
グ「やぁ、円堂君」
グランはあの高さから飛び降りても何も
感じなかったのか、軽やかに着地した
私が居ない僅かな間に力を付けたようだ
円「……お前、一体何しに？」
グ「今日は君に用があって来たんじゃないんだ」
グランはカオスのメンバーを睨みつけた
この試合は上の許可を得ずに行った為に
カオスを制裁しに来たと言うわけか
ジェネシスの称号とガイアから奪うには
お父様の許可を得ることは無意味なのだ
バーンとガゼルはグランに不満をぶつけて
グランは往生際が悪いと一言で済ませる
この小競り合いを見ているだけで辛いんだ
かつては、仲良く育っていたはずなのに…
グ「……ロミア、僕はようやく手が届いたよ。
高々と輝く称号にね」
円「ヒロト！」
グランはカオス達と共に光の中に消えた
この試合は、エイリア学園が組んでいた
ものではなく勝手なものだった
例え勝利していたとしても変わらなかった
ア「……くっ」
アフロディは体の数や疲労から気を失い
雷門の心配を集めながら病院に運ばれた
彼は、何故あそこまで戦えたのだろう
・・・・・・・・・・・・・
続編です↓ http://uranai.nosv.org/u.php/novel/mgdgWg/
続く
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月31日 15時
