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キャプテン同士の協力を見た選手達は
溝などなかったかのようなプレーをする
ボ「《イグナイトスティール》！」
ゴ「《フローズンスティール》！」
ゴッカとボンバの二重の壁が立ち塞がる
互いに協力し合うことの重要性を知った
奴らは、その力で立ち向かってくる
主「ゴッカ、ボンバ、私を止められるか」
奪ったボールをキープして再び前線へ
イグナイトスティールを躱して着地を
する時、フローズンスティールが来る
避ける時間を与えないようにしている
それがあのディフェンスの強み
ボ「《イグナイトスティール》！」
ゴ「《フローズンスティール》！」
見える。奴らの隙が、この壁の亀裂が…
主「《スペースウェーブ》…！」
足元から巨大な波が現れ大きくうねる
強制訓練施設に入ってから改良を重ね
大規模範囲を飲み込む宇宙の波と化す
ボ「これは…！」
ゴ「ぐぉぉおっ！」
沖縄に行った時に、私はサーファーを見た
波を操るイメージがどうしても掴めないと
悩み、試行錯誤を繰り返していたんだ
全てを無意味にする強力な突破技を作ると
バ「調子に乗るんじゃねぇ！」
主「バーン…！」
バーンは波に飛び込みボールを蹴り飛ばす
コートの外に飛び出たボールを見つめつつ
中断のホイッスルが鳴り響いた
主「(私の技が未完成なのか？そんなはずは…)」
これほど悔しさを覚えたのは初めてだった
バーンにボールを取られることは初めてと
言うわけではなく、何度もあったはずだ
それなのに、この込み上げる忌々しさは？
ア「君は、何を焦っているんだ？」
主「……焦っている？私が何故焦るんだ」
ア「僕にはそう見えるんだ。シュートを決めら
れないのも、焦りと何か別の…」
アフロディも上手く言えないようだった
他人の心など容易く分かるわけでもない
のだから、それは当然のことか
アフロディは吹雪のことも心配していた
私と違って、相手をよく見られる人間だ
彼に言われると妙に説得力がある気がする
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月31日 15時
