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その後も、何度も何度もシュートを打った
点を詰められる機会は自分で作っている
それなのに、一本もゴールを決められない
その度に相手のボールになって支配される
雷門には疲れの色が見えてきている
角「また外したァー！一体どうしたのでしょう！
調子が上がらないのかァー！？」
マイクで増幅される声も耳には届かない
集中している、体力もまだまだ尽きない
一体、何故ゴールを決められないんだ…
バ「ひょっとしてあれか？あんた、俺らのこと
仲間だと思ってんのか？」
主「……分からない。確かに私はエイリアの」
ガ「雷門などに加担するから地に堕ちるんだ。
我々の計画に加われば、再び輝ける」
点を入れられないプレッシャーが重かった
それに加えて、甘い誘惑が耳に届いてくる
エイリア学園を倒す為の力が役に立たない
これほどいじらしいとは想像もしなかった
ガイアをジェネシスから引き摺り下ろして
その後にカオスを捻り潰せば全て…
ア「まるで、神のアクアに頼っていた僕の
ように見えるよ」
主「私は、エイリアの倒す為に戦っている。
だから雷門に入ったんだ…」
ア「誰も君を責めていない。周りを見るんだ」
アフロディの言葉を試すように周りを見る
確かに、誰も私を責めるような目ではなく
むしろ輝きを失っていなかった
突破口を見つける為に諦めないでいる
何が、彼らをここまで我慢強くさせている
私はただの、脆い存在なのだろうか…？
円「郷星！お前の力はみんな信じてる！
だから、一緒にエイリア学園を倒すんだ！」
主「………」
前向きになれない。吹雪のことを言えない
偉そうに言っておきながら自信がないんだ
点を入れられないことが不思議で仕方なく
まだ、エイリアに同情していると思うと…
主「打てないなら、私は守るだけだ…」
点を入れられないのなら守ればいい
ゴールを割らせないように立ちはだかる
この華奢な体でも、私は限界を作らない
雷門を守る為の戦いでもあるのだから…
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月31日 15時
