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バーンとガゼルのシュートが何度も刺さる
立向居を痛めつけるように放たれるそれは
虚しくもゴールネットを揺らす
前半がまだ終わっていないのに10点差だ
予想していたよりも、カオスは遥かに強い
バ「《アトミックフレア》！」
ダメ出しするようにバーンのシュートが
フラフラの立向居では止められない
円「《メガトンヘッド》！」
主「円堂…！」
バーンのアトミックフレアを跳ね返した
自分の体を呈してもゴールを守った
今のシュートはかなり体に効いたはず
だ
主「………」
コート外に出たボールをポンっと蹴る
勝つことへの執着、仲間を守りたい心
円堂らしいと言えば円堂らしいのか
蹴り返したボールは円堂達の前に転がる
彼らは、何かを期待するような顔をした
過去にこんなことがあったのだろうか
円「郷星…！」
主「……本当は、まだ様子を見ようと思った。
だが、お前のプレーを見て気が変わった」
持ちっぱなしだった雷門のユニフォームを
見せつけて、共に戦う意志を表した
エイリア学園を倒す力は備えてきたんだ
それを、ここで使わなくては意味がない…
円「郷星…、一緒にサッカーやろうぜ！」
主「その誘い、乗ってやろう」
財前と代わり、DFの位置に入った
エイリア学園であることを知りながらも
雷門は共に戦う権利を私に与えてくれた
私はそれに応え、必ず彼らを守ってやる
津「うおぉお！！」
ボールを奪う津波
壁「《ザ・ウォール》！」
シュートを止める壁山
小「《旋風陣》！」
選手を足止めする小暮
一致団結してゴールを守ろうとする姿勢は
ひどく心に打ち付けられる感覚があった
チームでのプレーとはこういうものだった
主「…生温い」
ネ「くっ！」
ネッパーからボールを奪い前線に上がる
私がボールを持てば他に行くことはない
ガ「自分だけで戦おうとでも思っているのか？」
バ「お前にしては熱くなってんじゃねぇか」
主「雷門の熱さはお前達にすら破れない。
……《コスモ・スタードライブ》」
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月31日 15時
