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動けない私は、もどかしい心のままに
特殊中継で繋いだ映像から目を離さない
雷門とダイヤモンドダストが試合をする
ヒロトと晴矢はそれを見に行った
連れて行けと駄々を捏ねることもできず
画面の中にいる彼らを見守るだけだった
主「こいつがアフロディか…」
試合中、負傷した浦部に変わって入った
アフロディと呼ばれる男
FF決勝で雷門に敗れた世字子中を纏めて
いた、人間に敗北した神とガゼルは言う
この世に平等な神など存在するものか
平等な力を与える神がいたのなら、力を
持つ者と持たない者がいるわけがない…
試合を見る中で、アフロディは戦力として
優秀なプレーをする選手だと感じた
神のアクアを飲まなくても力になれること
それを証明する為に来たのだろう
主「………」
ヒロト達は、この試合を直接見ている
雷門の轟を打ち消すような闇の冷たさ
画面越しに見ていても心が落ち着かない
あの場所で、またボールを蹴れたならと
子供のように暴れたくなる
主「…クソッ」
ボフッと、布団の上に拳を振り下ろす
怪我程度でベッドの上にいてもいいのか
私は、エイリアを倒さなければならない
闘志だけが燃え上がりあまりに息苦しい
この感情に火をつけたのら雷門だ
この私を高ぶらせた恩を返さなくてはと
そう考えるとまた、自分が情けなくて…
雷門とダイヤモンドダストの試合が終わり
結果は同点だった
マスターランクチームと互角に戦えるなど
一体、エイリアの誰が予想できたろうか？
それほどまでに成長速度が速いと言うこと
エイリアの脅威になっていると言うこと…
主「(これが、悔しいと言う感情か…)」
共に戦えないことが悔しくてたまらない
役に立てる力があるのに強力なできない
そんな新鮮な気持ちが芽生えていた…
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月31日 15時
