星のように流れる２ (ページ33)

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土「俺は反対だね。俺らこと騙してまで何を
しようとしてたのか知らねぇけど、学校
破壊した奴らの仲間なんて信用できるか！」

一「チームに溶け込もうとしなかった理由は
そう言うことだったのか…」

土門や一ノ瀬の言い分はもっともなこと
騙していたつもりはなかったが、隠して
いたことは真実だ
雷門を利用してエイリアを倒させること
それが私の目的でやるべきことだった
お父様を止め、グラン達を止めるために

主「否定はしない。……それで、答えは？
回答によっては私も態度を変えよう」

円「……俺は、郷星を信じるって言ったんだ。
だから、お前は悪い奴じゃない！」

驚いた。この姿を見ても心を変えなかった
ロミアではなく、郷星Aを覚えていて
くれたのだと
私はエイリア学園の星、全てを見下ろせる
高い場所にある存在だと思い諦めていた
誰の目にも入らず、届かない地位にいると
だが、円堂守は私を覚えて認識していた…

主「……やはり、お前の心は熱く広いのだな。
私に戻る場所を与えてくれるなら、必ずや
雷門の力になろう。…また、何処かで」

鬼「郷星、円堂がいいと言うなら俺達は何も
言わない。だが、邪魔をすると言うなら
容赦しないぞ」

主「忠告として受け取ろう」

エイリアボールを起動させ、転送を行う
グランが待っていると言うなら戻るんだ
自分の我儘でここまで運べと頼んだなら
今ここで離れるわけにもいかないだろう

円「エイリア学園のロミアじゃなくて、普通の
郷星Aをみんな待ってるからな！」

主「……最後に、豪炎寺修也は沖縄にいる。
私が伝えられる唯一の情報だ」

豪炎寺修也のことを知るのは僅か数人だ
この沖縄で匿われていることも、警察が
絡んで彼を守っていることも

円「豪炎寺が…。…郷星！ありがとな！」

雷門イレブンの嬉しそうな顔が見えた
短い再会の最後しては気分が良かった
雷門に、随分と感化されてしまった

主「(体が治ったら、また一緒にサッカーを…)」

エイリア学園に戻ると同時に私は倒れた
少し飛び降りて、立っていただけでこの
始末とは、と情けなく思った
目が覚めたのはベットの上で、どれほど
眠っていたのか分からなかった…