星のように流れる２ (ページ32)

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円「郷星…、お前もまさか…」

ヒロトとバーンの揉め合いが急に始まり
突然終わって、彼らが混乱するのは当然だ
それに追い打ちをかけるように私が何者か
察してしまって、何処から話せばいいのか

主「エイリア学園・サーステラキャプテン
ロミア、それが私だ」

円「お前もサッカーを破壊の道具にしたり、
人を傷付けるために使ってるのか！？」

サッカーを破壊の道具にするなど勿体ない
何処までも強くなれる素晴らしい術なのに
破壊などと言う底辺な理由に使いたくない

主「その態度を見るに、私はもう敵か？
上手くやっていけると思っていたがな。
……私を潰すか？雷門イレブン」

今の私はロミア、心も姿もそれである
悲鳴をあげる肉体など今は関係なかった
地獄から這い出てきた私は何も感じない
痛みも苦しみも、何もかもを受け止める

秋「郷星さん…、悲しそうな顔してたよ…？
ついこの前のことだけど、別れを告げる
時の貴女は悲しそうだったから…！」

吹「彼女は悪い人じゃないよ。分かるんだ」

主「悲しいとか悪い人じゃないとか、お前達は
どこまでも甘い連中だな。……だが、私は
お前達のその甘さと熱さが羨ましい」

一人だ強くなることに対して疑問はない
だか、チームでのサッカーをすることも
正しいことだと感じることができた
サッカーの楽しさを理解することはまだ
出来ないが、熱さなら感じられたんだ

主「円堂守、私はエイリア学園を倒したいと
何度も言った。信じられないかもしれな
いが、あの言葉に偽りはない」

円「お前、エイリア学園なんだろ？なんで…」

主「……私にも、それなりの理由があるんだ。
だが、お前達の反応も無理はないだろう」

私は、雷門に戻って力になりたいと思った
しかしそれは甘い考えで、敵だと分かった
途端に人の態度と言うのは変わるものだ
集合体の一つとして認識してしまったなら
個々を一点に見ることが出来なくなる
それが人間の良いところ悪いところだろう

主「私を受け入れるか？それとも拒絶するか？
答えろ、雷門イレブン」

私なら、絶対に受け入れることはない
敵と認識したなら徹底的に捻り潰して
二度と立ち上がらせないだろう