星のように流れる２ (ページ4)

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翌日、イプシロンが訓練施設に来襲した
わざわざ向こうから来る辺り、雷門達が
どれほど強くなったのか気になるらしい

デ「……郷星A、こちらへ来い」

円「なっ…！何言ってるんだデザーム！」

主「構わない。試合前に手をあげるほど、
デザームは卑怯な男ではないだろう」

イプシロンのベンチゾーンに歩いて行く
メンバー達は緊張した表情で息を飲む
デザームだけが堂々とした態度だった

デ「…雷門中はどう思われますか？」

主「伸び代があるチームだとは思っているが、
まだまだ不安定だな。お前が闘争心を煽ら
れるのも分からなくもない」

デ「サーステラのキャプテンでありながら
雷門に協力する姿勢、上の判断次第で
貴女は狙われることになるでしょう…」

デザームは昔から、兄的存在だった
私の処遇が危機だと言うことを伝えた
私をこちら側に呼び出した理由はこれだ

主「私に対する同情か？我が力の前に敗北した
貴様など、遊戯でもして腑抜けていろ」

しかし、傲慢な態度で私は振る舞うんだ
そうすることで自分を制御できるからだ
ロミアの名は気にくわないことばかりで
不快だったが、エイリア学園として蹂躙
するロミアならば、全て力強くいられる

主「我が力で、貴様らを捻り潰してもいい。
だが、私が手を下すまでもなかろう」

くるっと、イプシロンに背を向けて歩く
心配そうに雷門イレブンが見ているから
急に敵に呼び出されてしまったんだ
私が同じ立場なら、流石に気になるか…

円「郷星、大丈夫か？」

主「…特に何も」

どんなことを話したかを説明するよりも
何もなかったかのように澄まし顔でいい
悟られる人数が増えるのは厄介だ

吹「………」