星のように流れる２ (ページ28)

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７５《秋SIED》ページ28

エイリア学園の新たなチームの力を見て
風丸君と栗松君がキャラバンを降りた
怪我をした吹雪君、仲間の脱退を受けと
め切れない円堂君も練習には参加しない
チームの士気は落ちていく一方だった

鬼「練習を始める…」

鬼道君も辛いはずなのに、練習することを
やめようとしなかった。サッカーが好きだ
から戦うんだって昨日言ってたから
楽しいサッカーを取り戻すんだって言って
円堂君の代わりにチームの指示を出してる
諦めない、そんな想いをひしひしと感じる

秋「……郷星さん、郷星さんも帰って来る。
あの時の郷星さんの顔、悲しそうだった。
だから、私は帰って来るって信じてる！」

郷星さんは、みんなから距離を置いていた
チームでの練習も楽しそうにしていなくて
一人の方が強くなれるんだって言ってた
でも、離れる時の顔はとても悲しそうで…

壁「郷星さん、ホントに帰って来るんスかね…」

秋「どうしてそんなこと言うの…！」

壁「練習してる時、楽しそうじゃなかったっス…」

確かに、郷星さんは楽しそうじゃなかった
一人でいる時は何処か遠くを見つめていて
ずっと何かを考えているように見えた
練習の時もワンマンプレーが多かったけど
サッカーで人を傷付けることを許せないと
言い続けていた。だからエイリアを倒すと

秋「でも、郷星さんも仲間じゃない！確かに
分からないことが多いけど、エイリアを
倒したい気持ちは一緒だって言ってた！」

春「……皆さん、きっと帰って来ますよ！
だから、私達も諦めちゃいけません！」

鬼「俺は諦めていない。郷星の力はエイリアと
戦う上で必要になるだろう。帰って来るに
越したことはない」

鬼道君は率先してコートへと向かった
その姿に感化されるようにみんなも続く
私達は直接戦うことはできない身だけど
下から支えることを誇りに思って頑張る
だから、立ち上がって円堂君…！