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どれほどの時間が経ったか分からない
窓がないこの檻は、昼夜の感覚までも
私から奪って行く
筋肉と体力を上げるための制限された
された配膳と、僅かな睡眠で命を繋ぐ
対象者を徹底的に強くする為のここは
中からでは外を見ることはできなかった
主「(何日経った？感覚が狂っている…)」
AM7:00、PM0:00、PM6:00に配膳され
最初の方は曜日の感覚も分かっていた
一日の時間は何となく感じられるが…
主「(雷門は？あの後、グランはどうした？)」
情報が入って来ないと不安でたまらない
外はどうなっているのか？あの無意味な
試合で、どれほどの者が挫折したのか？
吹雪はグランの一撃を食らってしまった
恐らくは病院に搬送されたんだろう
……と、言うように憶測でしかなかった
主「……《_________》！」
新しい技は完成した。システムの妨害も
今となっては随分と楽に感じてしまう
それでも、まだ自分の思う頂きではない
自分の欲望に反応してここは開くのだ
主「(速さを活かした守備と攻撃…か)」
速さとテクニックには自信があった
体力と筋力の増強もここで済ませた
後は、範囲技を上手く使い熟すだけ
早くここから出なければならない
MFロボットが一斉に駆け上がってくる
以前までは一人を守ることしかできず
チームプレーが得意なチームを確実に
止めることは難しかった
私は一人で強くなる、そのためには…
主「……そこか、《_________》」
もうすぐ、エイリアを打ち倒せるんだ
雷門を利用しなくても這い上がれる力
私が持つ潜在能力を全て引き出せれば
敗北を、挫折を味わうことなどない
主「(必ず、グランを…)」
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月31日 15時
