星のように流れる２ (ページ3)

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デザームを破るにはまだまだ足りない
マシンは命がない、蹴り破れる機械だ
だが、肉体を持つ生命相手には難しい
同じ強度でもそれだけで違う

主「力を求める姿勢は立派だが、無理ばかり
しているな。いい加減に戻った方がいい」

吹「うるせぇよ…、帰るなら一人で帰れ…」

最高ランクを何度も何度も壊し続ける
自分の体は自分がよく分かっているが
あれば負荷をかけすぎている
見るに耐えない、とまでは行かないが
いずれそうなるのは目に見えて分かる

主「体に鞭を打つことだけが鍛錬ではない。
力を溜め込む為の休息も必要不可欠だ」

吹「……で？お前は明日のイプシロンの試合
出るのかよ？デカイ口ばかり叩きやがって」

主「……DFなら、出られるかもしれないな」

本当は、試合などしないで逃げ出したい
雷門の元に来たことを後悔したことすら
あったほどに、エイリア学園との戦いを
嫌がる自分がいる
家出して、何処かに行方を眩ませる方が
楽だったろうが、いつかは見つかるんだ
それなら、姉さんの側にいた方が安全だ
ろうと思ってこちら側を選んだんだ…

吹「ハッ！やっぱ腰抜けじゃねぇか…。
お前のシュートは武器になるだろうが」

主「そう言ってもらえるだけマシだろうな…」

イプシロンとの試合は明日にまで迫り
吹雪の力も徐々に上がっては来ている
だが、嫌な予感はずっと胸の奥にある
良くないことが起きそうな不安だ

主「お前は、私のことを応援してくれたな。
今度は私が応援する番だろう」

吹「気持ち悪りぃ。まだ、ツンケンしてた方が
マシだったんじゃねぇの？」

明日のイプシロンの試合、出るとしても
私はDFでチームを見守ることになる
吹雪の使い方次第で結果が変わる試合だ
無駄な犠牲を出さないようにしなければ