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バーンとガゼルは、昔から仲が良かった
チームを率いる者同士として話も合うし
何より、熱さと冷静さのバランスがいい
ジェネシスの称号を取り合うまでは…
晴「俺はガゼルとは違うんでね。連れ戻す気
なんかねぇ、むしろあんたがいない方が
気楽でいい。どうせそっちは腐るだけだ」
主「……そうか、お前にとって私は邪魔か」
エイリアに必要とされないなら構わない
抜け出した時点で、本来なら帰る場所は
ないんだ。反乱分子として処分される
役に立たなければ追放されてしまうなら
自分なら出て行った私はまだマシだろう
晴「そこまでは言ってねぇよ。俺は卑怯な手で
ジェネシスの称号を手に入れたいわけじゃ
ねぇ。正々堂々と力を見せつけてやる」
主「私がいないと、むしろ気楽なんだろう。
雰囲気的に潰したきたわけでもないし、
何の為にここに来た？力を見せる相手は
私ではないし、意図が掴めない」
力を提示する相手はお父様ただ一人だ
お父様が認めたチームがジェネシスと
なり、計画の最終段階に関われる
自分が育てた子供達を新人類へ改良し
世界を自分の手の中に入れようとして
自分の在り方を見失ってしまった人だ
お父様の悲しみは、私が想像するより
深く耐え難いものだったのだろう
晴「A、プロミネンスに入れ。彼の方に
実力を示すだけじゃねぇ。あんたは俺に
とって必要な人材だ」
主「…グランも、私のことを勧誘して来た。
都合のいい時だけ名を呼んで、少しでも
心を揺さぶろうとして来た。晴矢ですら
そんなくどい手を使うのか」
晴「チッ…、グランの野郎…」
バーンはあっさりと背を向けてしまった
もっとしつこく誘ってくると思っていた
チームに必要とされることは嬉しかった
だが、雷門を抜けるわけには…
主「さっぱりとしているな。その程度の意思で
私を引き込もうなど、甘く見られたな」
晴「……ハッ、ぬかせよ」
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月31日 15時
