星のように流れる２ (ページ15)

今日:19 hit、昨日:12 hit、合計:3,642 hit

６２ページ15

前衛から戻って来た吹雪が足止めする
あの距離からここまで戻って来るなど
素晴らしい身体能力だ

主「……体の使い方、だな」

ボールを背中で隠すように守りながら
後ろ足で思い切り空中へと打ち上げる
吹雪の視線がボールに向いた一瞬
ボールを追いかけるように上空へ跳ぶ

吹「しまったッ！」

強力な横回転をかけてシュートする
ギュルギュルと音を鳴らせながら進み
円堂に届く直前でスライダーのように
一気に曲がる

勢いのまま、ボールはゴールの端に刺さる
回転が止まらないままネットに引っかかる

円「……郷星！お前、すごいな！！」

鬼「DFラインからゴールまでの距離を一人で
突破するとはな…」

主「賞賛はいい。続き、するんだろう？」

DFからゴール前まで、守って攻めてを
繰り返す。生温い、もっと熱さが欲しい
エイリアを倒す為の憎しみを燃やしたい
誰にも負けないような力が必要なんだ

吹「………」

～その日の夜～

ドシュウゥゥ…

私は夜が更けてからも打ち続けていた
体を動かしたくてたまらなかったんだ
眠ることはいつでも出来る。だから、
眠るよりも練習しようと思った

主「………」

ドシュウッ！

何処からか飛んできたボールを止める
この威力、雷門イレブンのものではない

晴「相変わらずシケた面しやがって」

主「今度はお前か、バーン。ガゼルと楽しく
お遊戯でもしていればいいものを」