星のように流れる (ページ10)

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行く先のない思いのまま戻って来た
無許可外出の罰は受けるが重くはない
無理矢理連れ戻されるよりは罪は軽い
それに、彷徨っていても意味がなかった

吉「待っていましたよ。ロミア」

主「……何の要件で呼ばれたのでしょうか。
罰を受けるのだと思っていたのですが、
その様子だと違うようですね」

お父様からは怒りや圧迫を感じなかった
呼び出しのタイミングから察するに罰を
受けるのだろうと考えていた
だが、罰よりも嫌な気配を私は感じた

吉「近い内に計画の要である存在の決定を
しなければいけないのです。頭のいい
君なら分からますね？"ジェネシス"を」

選ばれたチームのみが手に入れる称号
三つのマスターランクチームが競い合い
この計画の軸として完成する最強の戦士
エイリア石との適合率が高い者ほど力を
扱いやすく、より強大になる

主「存じ上げますが、興味がありません。
ジェネシスの称号など必要ないのです」

吉「グラン、バーン、ガゼル、何処でもいい。
何処かに所属して称号を求め合いなさい」

お父様は、私をこの計画に参加させたい
私のことを育て、愛してくれた人だから
こそ、力の使い方をよく分かっている

主「私にはチームなど、仲間など不要です。
一人であろうと負けることを許さない、
自らその環境を築き鍛え上げて来ました。
競い合わせるだけが目的なら従いますが、
自分の復讐の為だけに私を利用しようなど
考えない方が身の為です」

剣「貴様ッ…！」

吉「良いのですよ。……下がりなさい」

主「………」

剣崎は何か言いたげだったが飲み込んだ
お父様は、私に何を求めているのだろう
理解ができないまま部屋を後にした

・・・・・・・・・・・

◇作者のプチ雑談

◾主人公のイメージ
作者なりに考えている彼女のイメージは
「星」「宇宙」「蛇(白い大蛇)」です。
話の題名や宇宙絡みで考えると色々納得
できると思われますが、何故大蛇なのか？
それは、彼女のエイリアネームからです。
「ロミア」は実在する小惑星であり、名の
由来は「蛇の怪物ラミア」からなります。
様々な関連性を繋げた結果この設定にへと
落ち着きました。