星のように流れる (ページ8)

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まるで、鳥籠の中に閉じ込められている
自分をか弱い鳥と例えているのではない
そこから出ようとしていない馬鹿な鳥だ

ヒ「気が変わったらいつでも僕は元に来て。
ロミアならみんな歓迎するから」

主「馬鹿にするのも大概にしろ」

小さくなる後ろ姿に辛辣に吐き捨てた
変わってしまった皆を、私は助けたい
自分達が間違っているのことを伝えて
昔のように楽しめればそれでいい
直接的でなくても、間接的にならば…

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何か出来ることはないかと行動を始め
雷門中が北海道に向かっていると知り
彼らの様子を見守ることにした
学校を潰され、仲間が怪我をしても
エイリアを倒すために進み続けるなど
大抵の人間では不可能なことだと思う
賭ける価値は充分にある

主「……あれか」

北海道に向かう途中の山の中で見つけた
雷マークのキャラバンなど珍しかった
確信した私は、あの人との接触を試みた

主「(瞳子姉さん…、姉さんならお父様を
救ってくれる)」

緑みのかかった黒いストレートの髪
一人で岩に腰掛けて何かを考えている
あの真剣な顔を見ていると心が痛んだ
私は計画に参加しないと言っていても
姉さんから見れば敵であることになる
そう考えると、無闇に近付けない

主「……瞳子姉さん」

それでも、私は決めたことを曲げない
軽蔑されるかもしれないなど考えない
何かを変えることができるなら

瞳「……A？どうしてここに…！」

主「信じてもらえるかどうか分からないけど
私はお父様の命令に逆らってここに来た。
直接は何もできないけど…」

瞳「………そう、貴女のことは信用出来るわ。
昔から、嘘を言えるような子じゃなかった」

あっさりと、姉さんは話を聴いてくれた
お父様の企みを止めようとしていること
皆と決別したことなどを全て伝えた
姉さんは苦い顔をして私の頭を撫でた

瞳「辛かったのね。貴女もあの計画に参加して
いると思って、何も伝えられなかったの。
Aには辛い役を任せることになるわ」

主「今の私ではヒロト達と戦えないから、
それくらいのことなら何度でもやれる」