星のように流れる (ページ45)

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４３《グランSIED》ページ45

真・帝国学園の様子を僕は見に行った
どれほど使えるか、雷門の成長速度は
早いのか遅いかなどを父さんに伝えた
今はいつものように、バーンとガゼル
の僕の三人で集まっている

ガ「いい加減、お前も割り切ったらどうだ？
ロミアの行動は明らかな反逆行為だ」

バ「真・帝国学園だっけか？あのお方の力を
借りてなお、奴らは雷門を倒せなかった。
その原因がロミア、余計なことしやがって」

バーンもガゼルも、ロミアのことをよく
思っていなかった。ジェネシスの称号を
求め合う者同士なら仕方がないことだが
エイリアを裏切ったことがそれを極端な
感情へと変えてしまった

グ「確かに、ロミアはエイリアを裏切った。
でも、僕らに対しての攻撃はなかった」

ジェミニストームとイプシロンと戦う
雷門を見ているだけで、直接的な攻撃
などはしてこなかった
ロミアの中に迷いがあることは確かだ

ガ「何を迷う。高々と我々を見下ろすあの星を
撃ち墜とすいい機会だろう」

バ「確かに気に入らねぇなぁ。俺の炎すら
掻き消すあの星、絶望に叩き落として
やらねぇと気がすまねぇんだよ」

バーンは、ロミアを敵対視していた
あの釈然としない態度が気に入らず
何度も何度も喧嘩をふっかけていた
結局、まともに相手にされなかった
ロミアに、バーンの熱さは宿敵だった

グ「まぁ、二人共落ち着こうよ。ロミアは必ず
エイリアに戻ってくる。どちらが正しいか
なんて、いずれ理解することになる」

ロミアは頭がいい。周りをよく見ている
チームの司令塔としても自分の価値感を
よく理解し、分析能力にも長けている
人間関係を見抜くことも簡単なことだ
雷門の綻び、そして決壊を見抜くだろう
その時に考えを改めさせればいいだけだ

グ「それに、今の雷門じゃ僕らには勝てない。
もっと強くなってもらわないと…ね」

バ「……悪趣味な野郎だぜ」

ガ「まったくだ」

時が来れば、必ず君を迎えに行くよ
今は手が届かない場所にいるだろう
君を手に入れないと気が済まない
絶対に、連れ戻して力を貸してもらう
僕らがジェネシスに選ばれる為にもね