星のように流れる (ページ44)

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円「染岡！」

ワイバーンブリザードを打とうとしたが
染岡は足の痛みに耐えられず倒れ込んだ
不動に蹴られた足の数が治らないまま
ずっと練習を続けていたんだ
最近のプレーはキレがなく、稀に表情も
苦しそうになっていたのも何度も見た

瞳「染岡君にはチームを外れてもらうわ」

風丸は染岡が外れることを反対したが
自分の体のことは自分が一番よく分かる
染岡も、自分が外れることを受け止めた

染「…もういい、風丸。悔しいけど、監督の
言う通りだ。仕方ねぇよ…。
吹雪、雷門のストライカー、任せたぜ」

吹「……あぁ」

ここで染岡を失うのは私としても都合が
悪い。攻撃力が減ってしまったのだから
点を取らなければ勝つことなどできない

染「郷星！お前も、エイリア学園なんかに
負けんじゃねぇぞ！お前のシュート、
俺らにもビシビシ伝わってきたんだ。
お前の力は、雷門の力になれる」

主「…私のシュートが、雷門の力に？」

杉「染岡の言う通りだ。触れることすらも
難しいあのシュート、いい武器になる」

染岡も杉森も、そして雷門イレブンも
私のシュートを必要としてくれている
ずっと、恐ろしいと思っていたんだ
自分のシュートが何かを傷付けていく
それが怖くて、なかなか打てなかった
だが、ここにいる皆は賞賛してくれた
必ず応えなければならないと思えた

主「……私も、エイリアと戦いたいんだ。
戦いを避ける自分とは決別したい」

染「そのいきだ！頑張れよ！」

私も、そろそろ覚悟を決めるべきだろう
エイリアを…共に育った家族と戦うこと
例え傷つけることになっても、前に進む
自由を取り戻す為にボールを蹴るんだと