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古「みんな、見えてきたぞ。稲妻町だ！」
雷門イレブン達は稲妻町に帰って来た
この場所が初めての者達もいるだろう
私のように、ここが円堂達が始まった
場所だと思うと感慨深くなる者もいる
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
建て直している雷門中を私は見た
映像でしか見たことがなく実感が
湧かなかったが、やはり現実だった
リュウジがここに破壊して…今は…
雷「短い時間だが、皆ゆっくり体を休めてくれ」
後から加わったメンバー以外全員は
この稲妻町で育ち生きてきた少年達
普通にサッカーをしてきた者達だった
彼らは普通を奪ってしまったのは私達
罪滅ぼしが少しでもできれば…
主「……結局、私には帰る場所がないのか」
河川敷に集まったメンバーを塀の上から
見下ろしている。イプシロンを倒す為に
練習は必要だが、無理をしすぎても体に
悪いだけ。それを分かって動いているの
だろうが………暑苦しい熱だ
私はこのまま、雷門イレブンと共に戦い
エイリア学園を倒すことができるのか
彼らを見ていると逆に不安になってくる
自分が違いすぎると思ってしまうんだ
一「郷星〜！お前もこっちに来いよ！」
主「…DFならやってもいい」
エイリアと戦うのならFWはできない
ゴール前を守り、前線へとパスを出す
決定打になりうる場所には立てない
鬼「真・帝国学園と戦った時に打とうとした
あのシュート、見ておきたいところだが」
主「鬼道なりに危険性を感じたんだろう。
確かに、あれは止めて正解だったよ」
シュートだけば力の制御ができないんだ
あのまま打っていれば、病院に送られた
者達と同じようにしてしまう
リュウジ達のように、人を傷付けていく
エイリア学園以外の者なら、シュートを
打つことはできるのかもしれないが…
土「おいおい、出し惜しみか？あの試合でも
一人でグイグイ行っちまって水臭かったぜ」
吹「お前、シュートが打てんなら俺と勝負しな。
俺は何本でもぶちかましてやるぜ」
主「……私のシュートは人を傷付けるんだ」
トボトボとした足取りでコートから出る
関係ない者にまで、あの劣悪なシュート
を降らせたくないんだ
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月24日 15時
