星のように流れる (ページ32)

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不動の指示で門に入り、港に到着した
しかし、深い霧と濁った海があるだけ
染岡は騙されたと思い怒鳴っていた

染「てめぇ！やっぱ俺達を騙したのか！」

不「短気な奴だな。真・帝国学園だったら、
……ほら」

不動が指差す先を見る。やはり海だった
しかし、突然海の中から巨大な潜水艦が
勢いよく飛び出してきた
鯨が小さく思えるほどの鉄の魚のようだ

鬼「これは…！」

天井のゲートが開き、下からゆっくり
フィールドが現れる
雷門中を歓迎するかのように、ゲート
から鉄の階段が目の前まで降りてきた
そして、階段の頂上には黒い影がある

円「か…影山…」

影「久しぶりだな円堂、それに鬼道」

影山と叫ぶ鬼道の声は大きく響いた
そのやり取りを見て、これほどまで
きっぱりと敵対できることが羨まく
亀裂の大きさを目の当たりにした

鬼「俺は逃げたんじゃない！俺はあんたと
"決別"したんだ！」

主「……決別…？」

鬼道は、間違ったやり方を変えるべく
影山と決別して雷門へと道を変えた
簡単に決別できない私から見てみると
どれほど自分の決意が緩いのか分かる
それに、ヒロトが決別したくないと…

影「エイリア皇帝陛下のお力を借りている
のは事実だがね」

エイリア皇帝陛下など一人しかいない
何故、あの人は影山にまで手を貸した
影山の脱走に、あの人は絡んでいる
私の中で確信がついた

鬼「待て影山！！」

階段の奥に消えた影山を鬼道は追った
それに続いて円堂も。財前も追おうと
したが、不動に止められてしまった

不「お前野暮ななぁ。感動の再会にぞろぞろ
付いてってどうするんだよ？デリカシーが
あるならここで待ってな」

不動も円堂達の後を追って階段を上る
私達はここで待つしかない

塔「……あいつ、ムカつくッ」