星のように流れる (ページ30)

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キャラバンのメンバーが増えた雷門中は
数ある悪戯に眉を顰めながら進んで行く
一度、雷門中に戻り対策を検討する

小「うっしっし！」

目「僕のレイナちゃんがぁぁぁ！！」

星の使徒と戦わなければならない存在
それが、年増もいかない中学生達だと
一体誰が予想しただろうか
本来なら、自由にやりたいことをして
勉学に励み、普通に過ごすべきなのに

ピッピー

姉さんの携帯にメールが届いた
内容は、表情を見る限り良くはない

瞳「影山が脱走し、愛媛に真・帝国学園を
設立した…？」

円「なんだって！？」

帝国学園、そして設立者の影山零治
このタイミングでの脱走は不自然だ
誰かが介入したとしか考えられない

鬼「くっ……」

歯を食い縛り、拳に力が入っている鬼道
怒りを抑えられない只ならぬ様子だった
隣に座る財前塔子も心配している

主「(エイリア学園が影山の力を必要とした。
これまでの悪事から考えるとそうか…)」

皆、口々に影山がどのような男だった
のかを話す。卑怯で最悪な男だったと
自分の手を汚さずに相手を陥れるなど
なかなか頭が良くなければ出来ない
鬼道が影山を恨む理由も容易に伺える

木「郷星さんは、よく知らないわよね…。
会ったこともないだろうし…」

主「皆の話を聞く限りでは、なかなかの悪事を
働いてきたようだな。それも、エイリアと
同じようにサッカーを利用している」

円「そうだ！だから許せないんだ！！」

影山のことは、以前調べたことがある
復讐として帝国学園を設立したことも
神のアクアを作り出したことも知った
でも何か、違和感がするんだ

キャラバンは雷門中に戻る目的を変え
瀬戸内海を超えて四国へと渡った
愛媛で、真・帝国学園を倒すつもりだ