星のように流れる (ページ27)

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雷門中VSイプシロンの試合を見るに
今のレベルでは勝利することはない
だが、勝てない相手ではないだろう
少しずつ順調に事を進めれば…

主「……誰だ？」

何か、遠くから視線を感じる
私を呼んでいるような違和感がある
何処だ？何処かに誰かいる気配が…

主「木野、悪いが少し外す」

秋「え！？郷星さん！！」

導かれるように校舎へと走り出した
この怪しげな雰囲気、他に誰かいる
エイリア学園の誰かが見ている

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勢いのまま走って来たのはいいものの
ここは試合を一望できる校舎の二階だ
傍観するには適切な場所だろう

？「やっぱり、Aなら来てくれるんじゃ
ないかって思ってたよ」

主「……グラン」

ヒ「今は基山ヒロトなんだ。ヒロトでいい。
君を連れ戻すついでに、雷門中のことを
見てみようと思ってね」

私を呼んだのは、やはりヒロトだった
エイリア石による影響のせいだろうか
頭に電波のようなものが響くんだ
便利なのか不便なのかは分からないが

主「連れ戻す？力付くでやってみればいい。
お前に私を操れるものならな」

ヒ「……何故、エイリア学園を裏切ったの？
父さんもみんなも心配してるんだ」

心配など、お父様がするはずがない
あの人が私を必要とする理由なんて
少し考えれば分かることだ
復讐の道具として手元に置くだけで
今のお父様からは愛など微塵もない

主「いい加減、私のことは諦めろ」

エイリアボールを出現させ、蹴り放つ
脅しだとヒロトは分かっているだろう
だから、避けることすらしなかった

ドォォォオン

ヒ「……相変わらず滅茶苦茶な力だけど、
やっぱり傷付けられないんだね」

ヒロトが立っている場所から少し横
崩れ落ちて半壊した床のギリギリに
立っている。当てないことを察して
動かなかったんだろうが、万が一の
ことがあれば…

ヒ「仕方ない、今回のところは諦めるよ。
でも、必ず連れ戻してみせる」

ヒロトは砂煙の向こうに消えて行く
私がどんな思いで裏切ったのかなど
きっと誰にも理解されないのだろう
そうしたのは、私自身なのだから