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漫遊寺中は到着し、古風な正門を潜る
京都の街並みを思わせるような雰囲気
広い敷地の中に寺や塔など、歴史ある
ような風貌で造られていた
主「………」
「綺麗だね。赤かったらもっといいね」
赤く染まっていない若い紅葉を見ると
懐かしい頃の思い出が頭の中に浮かぶ
紅葉狩りを、紅葉を食べる習慣だとか
変な勘違いをしたこともあった
春「郷星さん！置いてっちゃいますよ〜！」
主「…あぁ、すぐに行く」
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建物の構造ガ様々な物で風流だ
サッカー部の部室も古風な物らしく
皆で軒下を歩きながらそこへ向かう
秋「あれじゃないかしら？」
「蹴球道場」と書かれた看板がある
どうやら、あれで間違いなさそうだ
円「間違いない！よし、行くぞみんな！」
円堂に続き、メンバーが走って行く
元気なものだ、と思いながら足元を
見ると、床の一部だけ色が違った
主「円堂、何か…」
円「へ？……あぁぁぁ！！」
色の違う床を踏み、円堂に続いて
勢いのままメンバー達が転んで行く
ドォォン！と大きな音が鳴り響いた
廊下の中央に、人の山が築かれた
目「重い…、重いぃぃぃいい！！」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
床に塗ってあったのはワックスらしく
意図的に塗られたのは一目瞭然だった
随分と幼稚で悪質な悪戯だ
小「うっしっし！ざまぁみろ。フットボール
フロンティアで優勝したからっていい気
になって！」
塔「おまえ〜！よくもやったな！
あ！待てっ！！」
ドォン！
追いかけてくることが分かっていたのか
降りた先に落とし穴が仕掛けてあった
主「なるほどな…、相手の動きを先読みして
既に仕掛けていたのか…」
秋「え〜っと、郷星さん…？」
主「何か？」
秋「……はは」
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月24日 15時
