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着慣れない新しいユニフォームに触れ
私はキャラバンの中で…
円「郷星！お前、ポジションは何処なんだ？
FWか？それともMFかDFか！」
情報共有は重要なのは分かっているが
これほど食い気味で尋ねる必要はない
あまり喋り続けることは好きじゃない
秋「ちょっと円堂君！郷星さんが困ってる
じゃない。一つずつ聞かないと…」
主「いや、慣れてないだけで嫌ではない。
私はOR、強いて言うならMFが不得意だ」
チームプレイをしない私にとっては
MFなどやったことがないと言うべきか
パスを回し、前線へとボールを繋ぐ者
人にボールを預けるなど、昔のことだ
円「おぉー！すごいなお前！お前のシュート、
今度受けさせてくれよ！」
主「……機会があればな」
人に向かってシュートを打つことほど
私にとって怖いと思うものはない
それで、多くの人を傷つけて来たんだ
機会があればなど、ないに等しいんだ
瞳「みんな、もうすぐ漫遊寺中に着くわ」
漫遊寺中、デザームが現れる場所だ
奴は頭が良く、そして計画的な男だ
漫遊時中を狙ったのも理由がある
隠れた名門校を潰した方が利が大きい
鬼「お前の得意なことと不得意なことを
知る必要がある。チームとして共有
しなければならない情報だ」
主「チーム…、善処しよう」
本格的なチームプレイができないのが
今の私の決定的な弱点と言えるだろう
人とボールを蹴り合うことすらせずに
自分の体に鞭を打っていただけなのだ
吹「僕も、まだまだ雷門のプレーに慣れて
ないんだ。一緒に頑張ろうよ」
主「……そうだな」
こうして声をかけられ、普通に話す
こんな些細なことすら出来なかった
言葉というのは意思の疎通に必要で
何よりも大事なことだったんだ
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月24日 15時
