星のように流れる (ページ22)

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２０《グランSIDE》ページ22

グ「デザーム、下がれ」

デ『はっ！失礼いたします』

デザームとの通信が途絶え静寂になる
機械の活動音が聞こえるだけの空間で
僕らは少しの間黙り込んでいた
荒々しいバーンですら眉を顰めている

グ「どんな手を使ってでも連れ戻すべきだ。
彼女は、エイリアには必要な存在なんだ」

バ「まぁまぁ、そんな焦ることでもねぇだろ。
あいつが居なくなったところで何だよ？
ジェネシスの称号には関係ねぇよ」

ガ「どちらでも構わない。グランの意見も
尤もだが、バーンも間違ってはいない」

焦っているのは、この中で僕一人だった
無理矢理にでも引き入れておけば……と
後悔しても遅かった
拒絶された上に、エイリアまで裏切って
それほどまで気に入らないことがあって
父さんやおひさま園のみんなから離れた
僕は、ロミアの心境の変化に気付かずに
自分の願望ばかり押し付けてしまったか

グ「会いに行くよ。丁度、雷門中の円堂君とも
話がしたいと思っていたところだからね」

重い腰を上げ、ホールの扉へ歩いていく
バーンとガゼルは動く気がないようだ

バ「せいぜい、振られねぇようにするんだな」

ガ「まったくだ」

二人の会話が耳に入ることはなかった
どうすれば手元に戻ってきてくれるか
そればかり考えていたから