星のように流れる (ページ3)

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お父様は、宇宙から降ってきた隕石に
取り憑かれたように研究を重ねていた
研究がようやく身を結び歓喜に震えて
その力で人間の身体能力を劇的に上げる
成果に辿り着き、孤児園の子供達に試し
自分の野望を果たすために利用し始めた

主「……リュウジに雷門中を襲わせたのか」

薄暗い不気味な部屋で、私達は集まった
私は郷星Aではなくロミアとして__

グ「父さんの目的に必要なことなんだよ。
ロミアだって分かるだろ？」

逆立った髪、隕石の力で姿が変わって
少しばかり攻撃的な性格になり果てて
お父様に心酔してしまっている

主「私は、お前達に協力するつもりはない」

グランは目を開いて驚いた顔をした
私が快く協力すると思っていたのか
予想通りの返答ではなかったのだろう
一度決めたことを私が曲げないことも
自分も曲げないことも知っているはず
ここが、全ての分岐点になるだろう

グ「君の力があれば、父さんだって喜ぶ。
何処かのチームに入って…」

主「決別する。私は計画には参加しない。
お父様の気持ちは分からなくもないが
復讐など、狂気の沙汰でしかない」

背を向けた。エイリア計画など愚かだ
自分が愛を注いだ子供達を利用しても
成し遂げたい強い思いがあるのだろう
だが、その行動を認められない

グ「どこに行くつもり？君の能力の評価は
高い。すぐに連れ戻されるだけだ」

主「出て行くとは言っていない。計画には
協力しないと言っただけだ。お前なら
分かってくれると思っていたがな」

ワープボールで、私は逃げるように去った
家族と対立することを嫌がっているからだ
利敵行為すら出来ず、この計画をどこかの
誰かが止めてくれることだけを考えた
間違いは、目的に至るまでには止める…