星のように流れる (ページ18)

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瞳「貴女はそれでいいの？」

さっきから、姉さんに引き止められる
何を言いたいのか、よく分からなかった
私は、止められるような存在じゃない

主「姉さんは、先程から何を聞きたいのです。
私の肩書きはエイリア学園なのです」

瞳「貴女が望むなら、私について来なさい。
戦いたくない気持ちは分かるけど、あの
場所にいるのも辛いだけでしょう」

姉さんはそう言うと、選手達の元へと
歩いて行ってしまった
言葉が信じられず、少し固まっていた
私は雷門中の敵である事実があるのに
姉さんは何を考えて言ったのだろう？

レ「お前達は知らないのだ…。本当の
エイリア学園の恐ろしさを…」

そう言えば、敗北した戦士達の扱いは
どうなるのだろう？私はそれを知らない
他の戦士達は知っているのか？

？「無様だな。レーゼ」

黒い闇が地面に立ち込め、場を覆った
聞き覚えのある声が鼓膜まで届いて
すぐに誰であるのか分かった

主「……デザーム」

デ「覚悟は出来ているな？お前達を追放する」

追放…？そんな処理、私は聞いていない
敗北した者は地下の強制施設に入れられ
鍛え直されると思っていたのだ
追放など、追い出されたリュウジ達は…

無慈悲にも、デザームはボールを蹴る
状況を飲み込むことができなかった
動かない足を殴り、走り出すも遅くて
赤い光はジェミニストームを飲み込み
リュウジ達の姿は消えてしまった

主「お父様は…、こんなことまでしても…」

絶望ではない。込み上がる怒りで満ちる
デザームまで、何故これほど酷いことを
できる？面倒見の良い奴だったのに
全て、お父様のせいで変わってしまった

デ「我らは、エイリア学園ファーストランク
チーム"イプシロン"。
地球の民達よ、やがてエイリア学園の真の
力を知るだろう」

そう言い残し、デザームは去って行く
追放された者達が何処に行くのかなど
調べているわけがなかった
今のお父様なら、本当に追放さ追い出
してしまうと分かっていたはずなのに

主「……お父様、私はお前を許さない。
何処まで、堕ちて狂ってしまったんだ」

地面を殴り、砂利をグッと握りしめる
お父様を止めなければ……追放される
私が守らなければならない…