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地球の存亡をかけた試合だけあって
多くの報道陣がこの試合を撮るため
日本各地から集まってきていた
ジェミニストームを倒し勝利しても
何も終わらないのに
レ「……！」
レーゼ達が私を見て、ひどく驚く
睨み付け、口を開くことを許さない
まだ、彼らに私を知られるわけには
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
試合が始まり、序盤から攻防戦が起こる
奪い、奪われ、打ち、止まるを繰り返し
確実な成長が目に見えて分かる
吹「《アイスグランド》」
ジェミニストームの攻撃をたった一人で
抑えている。素晴らしいDFテクニックだ
白恋中を狙った理由の一つか
主「……チッ」
ジェミニストームが攻撃パターンに入る
完成された連携、攻められれば終わる
レ「《アストロブレイク》」
強力な回転力が加わったシュートが
遠距離から打ち出される
塔「《ザ・タワー》！！」
壁「《ザ・ウォール》！！」
天まで伸びる塔と、巨大な岩壁が建つ
かなり威力は落ちて軌道もズレたが
今のままでは止めることが難しいだろう
円「《爆裂パンチ》！」
連打による威力の吸収、効果はある
この試合、最後まで分析させてもらう
円「っ！…うわぁぁぁっ！！」
ピピー！！
抵抗したが、ボールは円道ごとゴールに
まだ、速さが足りない。爆連パンチでは
強力なシュートを止める決定打にならない
主「……まだ、彼らには早かったようだな」
瞳「分からないわ。勝負は、終わってから
全て見えるものよ」
興醒めした私を、姉さんは引き止めた
思いの力、それを私に見せたいのだ
主「負けたらどうするのですか？決定打でも
あるのなら話は別ですが」
前半が終わり、リードを許している
キーパーは容易く突破できないだろう
策があるのなら、見せてもらいたい
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月24日 15時
