星のように流れる (ページ12)

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ずっと、心の何処かで考えていた
サッカーを何の為に続けてきたのかだ
破壊に使われるそれを見て、熱が薄れ
想いすら変えていこうとしている
己を高める為の術として愛していた…

吹「こんなもんじゃ満足できねぇ…
もっと楽しませろォ！」

豹変した少年は、楽しませろと言った
確かに、サッカーは楽しむものだった
仲間と成長する喜びを分かち合ったり
失敗し泥だらけになったりもしていた
それでも、楽しいから続けていたのだ
心の何処かで楽しさがあった

主「(ヒロト達は、道具として使っている。
楽しさや喜びは消えたのだろうか…)」

少年達が自分の想いを乗せるボールを
仲間から仲間へ、相手から相手へ蹴る
そんな光景はいつの頃の話だったろう
それほど生きていない私でも、とても
昔のように感じるほどの時間が流れた

瞳「はい、そこまで！」

少年の力を見ることができて満足そうだ
途中から何かが乗り移っだように変貌し
まだか弱そうな少年に戻るを繰り返す
何か、掴めていない情報があるのは確か
決意が固まるまでの間は知るしかない
雷門中がどのようなチームになるのかを

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雷門中は、次は何処へ行くのだろう？
東京から北海道、日本の全てを回って
最強のチームを作ろうとしている
仲間を作るなど、簡単なことではない

ピロリンッ

主「(珍しいな)」

通知音がなり、すぐに画面を見ると
そこには全国放送である映像が流れた

主「……レーゼッ」

レ『白恋中の者達よ。
お前達は、我がエイリア学園に選ばれた。
サッカーに応じよ。断ることは出来ない。
負ければ破壊が待っている。助かる道は
勝利のみ』

プツンッと、映像はここで途切れた
横暴な要求、力無い者を潰そうと脅す
こんなやり方があってたまるものか…

主「……見届けないと」

足は自然と白恋中へと戻っていった