星のように流れる (ページ11)

今日:2 hit、昨日:36 hit、合計:4,951 hit

９ページ11

皆との交流もないまま時は過ぎて行く
雷門中の動きを常に監視し、考察する
どれほど腕を上げたのかなどだ
エイリア学園を倒せる力が身につくか
それだけを気にしていた

主「(……これは、あの少年がやったのか)」

荒れる吹雪の中で、巨大な熊が横たわる
この辺りで被害が大きい迷惑な熊らしく
「山親爺」と呼ばれ被害を与えている
冬眠をしない希少な荒さから名前が来た

先程見た例の少年は少し気になっていた
熊をも一撃で倒す攻撃力、エイリアにも
匹敵するほどの力を持っているのだろう
あれならば、ジェミニストームを…

止むことのない吹雪の中を歩み始める
敵情視察の扱いなら、お父様も許して
くれるだろうか？
興味本位で動くことも制限された檻で
永遠に私は引き篭もり続けるのか？
自分の中の何かが、いつか開花する
それが何なのかを知る術などなかった

・・・・・・・・・・・・

◇作者のプチ雑談

◾主人公の動きや目的について
彼女は育ての親である吉良星二郎のしよう
としていることに共感か持てず計画に協力し
ないことを考えました。
優しさから来る迷いのせいで苦しみ、現在
は中立の立場を保ち、エイリアのやり方を
傍観し雷門中を監視します。
彼女の目的は、吉良星二郎を止めて昔の
ように楽しく日々を過ごすこと。変わって
しまったおひさま園の子供達を元に戻し
たい純粋な願望だけで今は一人で動くこと
が多くなっています。
彼女の存在は計画に重要な位置なのか、
グランを含む他の者達も連れ戻そうとした
り計画に参加させようとしている描写など
が目立つものがこれまでのまとめです。
今後、この目的にどのような変化がある
のかはまだまだ謎に包まれていますが、後
に登場する必殺技の詳細などはこの欄を使
いながら載せて行こうと思います。